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笛吹きたち会員

紫陽花(あじさい)の会発足



 2002年6月1日(土)あじさいの会が発足致しました。



左列:(手前から)田宮治雄さん、成瀬忠さん、亀沢広嗣さん、北村健郎さん、田中豊さん
右列:(手前から)鈴木淳彦さん、上野京子さん、永見恵子さん、小島邦雄さん、桂川達郎さん、池辺研一さん、
徳植俊之さん
2002.6.1撮影


あじさいの会・・・耳慣れない名前ですが2002年6月1日に産声をあげた会の名前です。
ご覧下さい。みんな赤ちゃんみたいな表情をしていますね?え?そんな風に見えない?
それはそうでしょうね~、青山フルートインスティテュート太古の方々ですから。
そもそもこの会はクーラウのオペラ『ルル』が発端なのです。

お話ししましょう。

私がある時『ルル』資金が思うように集まらないことを嘆いていた姿を見ていた 皆さんご存知のアッコ(通称山田明子さん?)がこうのたまったのです。
「先生、肺ガンになりなさいよ。そうしたらお弟子さん達はほうっておきませんよ。
『ルル』資金はすぐ集まります。生きている内に実現させてあげようって、みんなその気になりますから・・・」と。

そんなノリで『ルル』について田宮さんとメールでやり取りをしたことがあるのです。
しかし、まじめな田宮さんは私が肺ガンで余命いくばくもないとすっかり信じてしまったのです。
その後、メールでアメリカの留学生活で接したガン宣告者の生きざまを挙げて思い切り私を慰めてくれたのです。 彼は先生の生きている間に励ます会を持とうと昔のお弟子さんに声をかけてくれたのです。
私は「本当は違うんだ」と彼に謝りながら説明しました。
「折角みんなに声をかけたんだからこの際飲み会として一度お酒を飲みましょう」と言って実現したのが6月1日に行われた飲み会だったのです。藤井康子さんも一緒に幹事の役を務めてくださいました。こうして集まってくださったのが上の面々です。この会の準備の段階で、出席者の人数の報告は13名ということでした。この時私の頭には(例に挙げるのはおこがましいのですが)キリストの「最後の晩餐」が駆けめぐりました。もしかして肺ガンは本物かも知れないと・・・

しかし、この「飲み会」をもっと大勢の方に呼びかけて毎年行おうと宴の最後に提案されました。

即座に決まったことは毎年6月の第一週の土曜日に行うこと、
6月に因んで名称は「あじさいの会」にしようということでした。
先日の飲み会がやっぱり「最後の晩餐」だったじゃない・・・
なんてことにならないことを祈りつつ私は『ルル』上演の実現に情熱を燃やしているのです。

(折角準備してくれた藤井康子さんが当日、体調がすぐれず欠席となってしまわれたことが心残りです)

(師匠こと石原利矩・記)